最新ウエアラブル端末も続々、CESアジア開幕 上海

中国・上海で開幕した家電見本市「CESアジア」で、バーチャルリアリティーを体験できるウエアラブル端末「Pico Neo」を試着する参加者たち(2016年5月11日撮影)〔AFPBB News

 米国の市場調査会社、IDCが公表した世界ウエアラブル機器市場に関するリポートによると、今年1~3月期に世界で出荷されたこれら機器の合計台数は1970万台(速報値、以下同じ)で、1年前に比べ67.2%増加した。

「スマートウオッチ」と「ベーシック型」

 IDCは先のリポートで昨年10~12月期の世界出荷台数が2740万台となり、1年前から126.9%増加し、3桁成長を達成したと報告していたが、1~3月はこれに比べ伸びが鈍化した。

 ただし、これは年末商戦後に需要が一服する季節的要因の影響。世界のウエアラブル機器市場は拡大、成熟の一途を辿っており、健全な状態だとIDCは報告している。

 そしてこの市場は、アップルのApple Watchに代表される「スマートウオッチ」と、リストバンド型フィットネストラッカーのように他社製アプリをインストールできない「ベーシック型ウエアラブル」が引き続き成長していくと、IDCは見ている。

 1~3月期の世界ウエアラブル機器市場におけるこれらの出荷台数比率を見ると、それぞれ16.28%と83.32%となっており、両者の比率合計は100%に近い。

シャオミが2位に浮上

 またこの1~3月期のメーカー別出荷台数は、米フィットビット(Fitbit)が480万台が最も多く、これに中国シャオミ(小米科技)の370万台が次いだ。

 3位は米アップルの150万台で、このあと米ガーミン(Garmin)の90万台が続き、韓国サムスン電子と中国BBKエレクトロニクス(広東歩歩高電子)傘下のXTC(小天才)がともに70万台で同率5位となった。

 このうち首位のフィットビットは、新モデルの「Fitbit Blaze」と「Fitbit Alta」をそれぞれ100万台出荷し、ファッション性の高いフィットネストラッカーという新たな方向に進んでいるという。