ドローンで郵便配達、スイスで試験開始

スイス西部ベルシャス飛行場で報道陣に公開された国営郵便局スイスポストの小型無人機(ドローン、2015年7月7日撮影)〔AFPBB News

 米アマゾン・ドットコムが米国で提供している「Prime(プライム)」プログラムに、新たな料金プランを設けたことが話題になっている。

Primeビデオは月額8.99ドル

 これまで、Primeの同国における料金プランは、年額99ドルの1つだけだった。だが米ニューヨーク・タイムズと米ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、アマゾンは4月17日から新たに月額10.99ドルのプランを始めた。

 併せて同社は、映画やテレビドラマが見放題になる「Primeビデオ」のみが利用できる月額プランも開始しており、こちらは1カ月8.99ドルとなる。

 アマゾンはこれまでどおり年額99ドルのプランも続ける。これによりPrimeは今後合計3つの料金プランが提供されることになる(アマゾンのウェブサイト)。

 いずれにしても、Primeは1年間の料金を先に一括払いする年額プランの方が割安だ。例えばプライムの月額プランを12カ月続けると、年額プランよりも32.88ドル(約25%)高くなる。

 同様にPrimeビデオの月額プランを12カ月続けると、Primeの年額プランに比べ8.88ドル高くなり、しかも、2日以内の商品無料配達や即日配達、音楽の聴き放題サービス、電子書籍の無料貸し出しサービスといった特典が付かない。

単体サービスでライバルに対抗

 こうして、利用者には割高な新料金プランではあるが、これには映画などのビデオストリーミング配信サービスの市場で、米ネットフリックス(Netflix)や米フールー(Hulu)などのライバルに対抗する狙いがあると、ニューヨーク・タイムズとウォールストリート・ジャーナルの記事は伝えている。

 例えばニューヨーク・タイムズは、「(アマゾンの新料金プランにより)、映像ストリーミングサービスの業界で会員数が最も多いネットフリックスの料金と、アマゾンの料金を比較することが容易になり、同社は顧客に自社サービスの利点をアピールできるようになる」と伝えている。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ネットフリックスとフールーの月額料金はともに7.99~11.99ドル。これらの料金は画質や、再生できる機器の数、広告の有無によって異なる。