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 平日は都会で働き、土日だけ田舎で農業に携わる「週末農業」というライフスタイルが注目されている。

 自然の中でリフレッシュしたり、日頃土に触れることの少ない子供たちに農業体験をさせたり、自分で育てた野菜を食べる“プチ自給自足”を実現したり、なかにはセカンドライフを見据えて、就農準備に励む人もいるという。

 またインターネットを利用した直販や、レストランなどに卸すことで収入を得ることも可能だ。

 ひと口に「週末農業」と言っても、規模や種類、方法はさまざまある。そこで今回は、気軽に始められるものから本格的なものまで、いくつかの事例を紹介しよう。

市民農園は気軽に始められるのが魅力

 家の近所で気軽に始めるなら、やはり市民農園がオススメだ。一般的に市民農園とは、サラリーマン家庭や都市に暮らす住民がレクリエーションなどを目的に、小面積の農地を利用して野菜や花を育てるための農園のこと。

 北海道から沖縄まで47都道府県で行われており、東京23区でも目黒区、大田区、世田谷区、足立区、葛飾区、江戸川区、練馬区などが開設し、いずれも応募が殺到するほど人気が高い。例えば練馬区の区民農園は、農園数:19園、総区画数:1,584区画、区画の面積:概ね15平方メートル。利用期間は原則として1年11か月間となっており、使用料は1カ月当たり400円とリーズナブルだ。

 市民農園は、利用者自らが栽培管理をすることが原則だが、野菜の栽培方法等について指導を希望する場合に、開設主体などから指導を受けることのできる農園もある。また、利用開始は一般的には3~4月頃のため、1~3月の間に募集をかけるところが多い。興味がある方は、今すぐに問い合わせてみてはいかがだろうか。

レンタル農園で週末だけの田舎暮らし

 実際に農村部に行って、より本格的に農業をしたいなら、レンタル農園と契約したり、地主さんから畑を借りるというのが一般的な方法だろう。

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 レンタル農園の場合、田んぼや畑はあらかじめ準備されており、サポート体制も充実しているので、あとは自分が作ってみたい作物を、自分のスケジュールに合わせて、選ぶだけ。

 また家から離れた土地で週末だけの作業となると、平日の水やりが心配になるかもしれないが、広大な農地は保水力に優れており、週末だけの水やりでもまったく問題ない。