(写真はイメージ)

 私は将棋アマ初段です。今は機会が減ってしまいましたが、小学生の頃は、おじいちゃん達がたむろする町の道場のような所に出入りして、夢中で将棋を指していました。

 プロ棋士になろうと思ったこともあります。そして起業家になった今、事業運営はすごく将棋に似ているなぁと思うわけです。

将棋とはどんなゲームか

 将棋を「全く見たこともない」という人は少ないと思うのですが、念のために簡単に説明します。

 まずお互いに20枚のコマを所定の配置に並べてスタート。交互にコマを動かし、相手の王様を取ると勝ちで、実際にはその手前でゲームは終了します。チェスに似ていますが、取った敵のコマを自分のコマとして使えるところが特徴です。

 一番弱い「歩」でも相手の陣地になったら「と金」となって金と同じ強さになったりしますし(「土地成金」という言葉はここに由来)、さまざまな戦法・定跡と言われる手筋があり、変化が多くてかなり頭を使うゲームです。

 基本的には、運の要素は何もありません。最近は、個性的なプロ棋士や、きれいな女流棋士も増えていますよね。

論理的思考力を養う

 今は時間があれば、小学校1年生の息子と将棋を指します。まだ駒落ちといって、私の方は「金」という王様を守るコマが2枚と一番弱い「歩」だけから始めます。最近では彼も強くなったので、攻めにも使える「銀」と「桂馬」というコマを加えるところまで来ました。

 一番強い「飛車」や「角」はまだ使っていませんが、彼も自分で本を読んで勉強して、“戦法”らしきものを使い、上手に攻めて、きれいに勝つようになってきました。「どうやったら勝てるかを考えるのが楽しい」のだとか。

 この「考えるのが楽しい」という感覚が、とても大切なのだと思います。