クリントン氏、0.2P差で辛勝 米アイオワ州民主党員集会

予測市場などは、ヒラリー・クリントン氏の勝利を見込んでいるようだが・・・〔AFPBB News

(2016年2月20/21日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 バラク・オバマ大統領のレガシー(遺産)は今後何十年も議論されることになる。批判する人にも擁護する人にも、たくさんの材料があるだろう。だ が、オバマ氏には1つ、偉大さを主張する明確な権利がある。代々オーバルオフィス(大統領執務室)を占めた人物の中で恐らく最高の株式市場評論家なのだ。 

 2009年に大統領に就任してから数週間後のこと。オバマ氏の経済チームが金融危機に対処する待望の計画を持っていないことにトレーダーたちが気づき、株式市場がまたしても下落する中で、オバマ氏は投資家にいくつか助言を与えた。

 「今皆さんが目にしているのは、もし株式投資に対して長期的な視点に立つのであれば、利益と収益率が、株式購入が潜在的に良い取引になる水準に到達し始めている様子だ」とオバマ氏は述べた。彼は正しかった。その週の終わりに米国株は大底を付け、6年続く反騰が始まった。

 オバマ氏はまた、株式市場は「政治における追跡調査のようなもの」だと助言した。人は日々の変動に翻弄されるべきではないということだ。ここでもやはり、オバマ氏は正しかった。

最近の株価反騰には、あまり意味がない

 残念ながら、それは今、過去1週間の相場反発に過度に期待しないことを意味する。株価の反発はほとんど何も変えていない。1月に急落した後だけに、反騰する可能性は常に高かった。金のトレンドはまだ上昇基調だし、債券利回りのそれは下落基調だ。

 株価の回復は――まだ――オバマ氏が2009年3月に予想した上昇相場がついに終わったことを疑う理由にはならない。

 だが、株式市場を追跡調査として見ると、投資家が米国大統領選を扱っている様子について心配になることが明らかになる。政治的なリスクの値付けが著しく低いように見えるのだ。