アップル、バーチャルリアリティー端末を極秘開発か 英報道

米アップルのロゴ。サンフランシスコのモスコーン・センターで〔AFPBB News

 米ウォールストリート・ジャーナルや米ニューヨーク・タイムズなどの報道によると、米アップルは現在、オリジナル映像作品を制作中だという。

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 その撮影はすでに始まっており、2月8日の週にはあるシーンが撮影されたと、事情に詳しい関係者などが米国のエンターテインメント雑誌「ハリウッド・リポーター」の取材に応じて、明かした。

 これらの報道によると、これは全6話から成るテレビドラマ風の作品。2014年に米ビーツ・エレクトロニクスとその傘下事業ビーツ・ミュージックを買収した際にアップルに移籍した、ヒップホップミュージシャンでプロデューサーのドクター・ドレー(本名:アンドレ・ ヤング氏)が主演する同氏の半自伝的ドラマシリーズという。

 そしてアップルは、このドラマを同社の音楽配信サービス「Apple Music」で配信する計画を立てている。

 ハリウッド・リポーターによると、映像配信端末「Apple TV」やデジタルコンテンツ配信サービス「iTunes Store」でも同作品を提供するのか、あるいはテレビ局もこれを放映するのかといったことについては今のところ分からない。

 だが、このドラマシリーズはアップルで上級管理職に就いているドクター・ドレー氏のプロジェクトであり、アップルが資金を出している。これらのことから、作品はApple Musicなどの同社プラットフォームで限定的に配信される可能性が高いという。

 ここ数年は、米ネットフリックスや米アマゾン・ドットコムなど映画・テレビ番組のネット配信サービスを手がける企業が、オリジナル番組の制作で成功を収めており、アップルもこの分野に興味を示していたという。

 そうした中、アップルはこれまでApple Musicで、米国の人気歌手テイラー・スウィフトさんのコンサート映像を配信したり、著名プロデューサー、DJキャレド氏のラジオ番組の映像版を配信したりしてきた。

 だが、今回のようにドラマを自社制作するという試みは初めだ。