日本、大逆転で韓国下しAFC U-23選手権を制覇

サッカーAFC U-23選手権、決勝、韓国対日本。試合前の写真撮影に臨む日本の選手(2016年1月30日撮影)〔AFPBB News

 1月30日、リオデジャネイロ五輪最終予選を兼ね、ドーハで行われたサッカー男子U-23アジア選手権決勝。日本は韓国に逆転勝利を収め優勝、前回の雪辱を果たした。アジアの頂点に立ち、リオでの活躍に期待が高まる。

 そんなリオでは、2月4日から、恒例のカーニバルが始まる。

 もともと、カーニバルとは「肉よ、さらば」を意味する言葉。節制することになるキリスト教の「四旬節」に先立ち、思う存分肉を食べる、という宗教的意味合いがある。

 しかし、我々非キリスト教圏の者には、派手なお祭り、リオのカーニバルは、エスコーラ・ヂ・サンバと呼ばれる地域集団の音楽ダンスコンテスト、とのイメージも強い。

カーニバルを世に知らしめた映画

 今や誰もが知るこのカーニバルの様子を広く世界に知らしめたのが、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『黒いオルフェ』(1959)だった。

 ギリシャ神話をベースとした文学センスに富んだ映画を彩るアントニオ・カルロス・ジョビン、ルイス・ボンファのボサノヴァも時代を彩る名曲だった。

 主人公オルフェは、今では、リオに600以上あり、人口の2割ほどが暮らすというスラム街「ファヴェーラ」の住人。

 その描写は、同じ原作の映画化『オルフェ』(1999)では、文学的な『黒いオルフェ』とは異なり、時代が違うとはいえ、暴力と麻薬に満ち、よりリアルとなる。

 警察と麻薬組織との銃撃戦が当たり前のようにあり、一般市民が巻き添えになることもしばしば。しかし、抜け出しても、まともな生活はできない、と登場人物は語る。

 そこには、ファヴェーラへの偏見、人種差別、格差社会という根深い問題があるのだ。