ロシア、北方領土で軍事演習か 日本は厳重抗議へ

ロシアが実効支配する北方領土の択捉島で、同島に暮らしていた日本人の墓に祈りを捧げる日本の高校生(2007年8月12日撮影、資料写真)〔AFPBB News

 ロシアの休日祭日は、トップヘビーと言うのか、カレンダー上はそのほとんどが6月までに入っていて、7月以降では11月4日の「民族統一の日」、この1日だけである。

 もっとも、その1日の休日を中心にして、何だかんだと理由をつけて、1週間丸々休みにしてしまう「ロシア式休日術」というのがあって、我々外国人にとっても11月第1週は仕事にならない。

 この時期、ロシア人たちはダーチャ(別荘)の冬ごもり対策に都心のアパートとの間を往復し、夏と冬の入れ替えをする。そのため、休日でも道路は至る所で渋滞が起こる。

 そして、夜ともなると、大事な家族会議が開かれる。年末、年始の休みをどこで過ごすか、という相談だ。それほど昨今のロシア人にとり、休暇での海外旅行というのは大切なものだ。

2015年夏の保養地ランキング

Yandex Travelの海外リゾート地「検索ランキング」(2015年5月)

 右図を見ていただきたい。

 2015年夏の保養地を決めるにあたりYandex.Travelで検索されたリゾートランキングである。

 モスクワ、サンクトペテルブルク両都市の住民に圧倒的な人気があるのが、エジプトのシャルムエルシェイクとトルコのアランヤ、というリゾート地である。

 両リゾートとも今回墜落したコガリム航空を昨年まで抱えていたTUIグループという世界最大の旅行ビジネス複合企業が開拓したビーチリゾートである。

 今回のコガリム航空の事故を受け、ウラジーミル・プーチン大統領は11月6日、ロシアとエジプトを結ぶ全航空便の運航を停止させた。

 一応、事故原因が解明され、その対策が当局により実施されるまでの間、ということにはなっているが、ほぼ無期限と考えるべきだろう。

 この決定により、エジプトでの年末年始休暇を考えていた大勢のロシア人には休暇先の変更が必要になる。その数は何と10万人以上と言われている。