(2015年10月30日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ブラッター会長に90日間の職務停止処分か―関係者は否定

不正疑惑で90日間の暫定的な活動停止処分を受けているFIFAのゼップ・ブラッター会長〔AFPBB News

 国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長は、もし米国にサッカー・ワールドカップ(W杯)の開催権を与える秘密の計画が成功していれば、自分がまだ世界のサッカー界の責任者だったと考えている。

 79歳のブラッター氏は、米国とスイスの当局がFIFA幹部数人を逮捕し、FIFAをマフィア組織として訴追すると脅したせいで、権力を手放すことを強いられたと非難した。

 米国は2022年W杯の誘致レースでカタールに敗れた後、FIFAを追及することを決めたとブラッター氏は言う。「あれで政治的な様相を帯びた。私は今、政治的な理由が何だったのか調べているところだ。一番簡単なのは、(米国は)諦めが悪いと言うことだろう」

 ブラッター氏は本紙(英フィナンシャル・タイムズ)とのインタビューで、FIFA幹部の間で投票を操作する秘密の取引があったことを明らかにした。

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 「合意された解決策・・・文書にはされなかったが、合意されたのは、W杯の投票では超大国2カ国に行こう、ロシアに行き、米国に行こう、ということだった。これが予想された通りに実現していたら、私が今どこにいたか分からない。(休暇で)島にいただろう!」

 FIFAの理事会全体で取引について決めたのか問うと、こう答えた。「あれは理事会の決定ではなかった。W杯を2大会分決めよう、大きな市場を狙おうと我々が言ったのも、舞台裏でのことだ。一堂に集まる会合はなかった。外交的にアレンジされたことだ」

 だが、ブラッター氏によると、協定は欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長によって阻止された。当時フランス大統領だったニコラ・サルコジ氏による介入を受けて、プラティニ氏が仲間3人とともにカタールに投票したのだという。