観光バスで秋葉原に押し寄せていた中国人観光客(2015年6月撮影)

 中国で最も長い連休の1つである国慶節(こっけいせつ)が終了しました。連休が始まる前は、中国の景気を懸念して、中国人が来なくなるのではないか、爆買いは消えてしまうのではないかといった心配もありましたが、終わってみたら、やはり訪日中国人のパワーは凄まじく、国慶節の1週間で多くの中国人が日本を訪れ、大量のお金を使っていきました。

 中国でもこのように報じられています。

国庆节40万中国人在日本消费1000亿日元』(国慶節に中国人40万人が訪日、消費額は1000億円)

 その意味では、今年の国慶節も例年通りと言えますが、一方でこれまでにないさまざまな変化もみられました。簡単に言えば、「観光バスで乗りつけて免税店で大量に買い物をして去っていく」という従来の“爆買い”中国人のイメージは変わりつつあります。

 そこで今回は、2015年の国慶節を振り返りつつ、今年新たに見えてきた爆買い中国人の変化について紹介したいと思います。

変化1:団体ツアーから個人へ

 以前の『中国人の日本旅行、濃密なスケジュール教えます』でも、個人旅行(自由行)について紹介しましたが、今年の国慶節は個人旅行で日本を訪れる中国人が増加しました。