(2015年10月24/25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

フェラーリ、NYで上場 銘柄コードは「RACE」

米ニューヨーク証券取引所の前に陳列されたフェラーリのスーパーカー〔AFPBB News

 ピエロ・フェラーリは子供の頃、いつの日かイタリアのスーパーカーメーカー、フェラーリが上場企業としてデビューした時に、自分がニューヨーク証券取引所の立会場で唯一フェラーリの姓を持つ人間になることなど、夢見ることもできなかったろう。

 1945年に伝説的な創業者のエンツォ・フェラーリと愛人のリナ・ラルディとの秘密の関係から生まれたピエロは、30年以上にわたって世間の目から隠された。

 エンツォの妻、ラウラが1978年に死去した後になって初めて、フェラーリの姓を名乗るようになった。

 フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)からスピンオフされるフェラーリの上場の成功は、父親が1世紀近く前に創業し、自分が現在副会長を務める自動車メーカーにほぼ全面的に捧げてきたキャリアの総仕上げとなる。

上場成功で億万長者に

 フェラーリの株式の10%を保有する同氏は上場によって、計算の上で億万長者になった。

 10月21日の上場初日、フェラーリの株式は、爆発的とは言わないまでもかなりのペースで加速し、公募価格が仮条件の上限に設定された後、約6%上昇してこの日の取引を終えた。

 終値は55ドルで、フェラーリ――銘柄コードは「RACE」――の時価総額は104億ドルとなった。

 だが、株式上場の前でさえ、フェラーリ氏は富豪になっていた。上場前の再編で、4.3%分の持ち株を現金2億8000万ユーロでFCAに売却したのだ。