(2015年10月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ロシアのトルコ領空侵犯は意図的、NATOが非難

ロシア国防省が公式ウェブサイトで公開した、シリアでの空爆作戦で爆弾を投下するロシアのSU24M爆撃機を写したとされる動画からの一コマ〔AFPBB News

 1930年代に、スペイン内戦は外国勢力を巻き込み、ナチスドイツがナショナリスト派(反乱軍)を支援、ソ連が共和国側を支援し、外国の理想主義者たちが紛争の両側で戦うためにスペインに押し寄せた。

 現在、似たような代理戦争がシリアで繰り広げられており、ロシア、米国双方の空軍が標的を爆撃し、外国人戦闘員がシリアになだれ込んでいる。

 内戦が外国勢力間の「代理戦争」に発展する変容は、ほぼ決まって悲劇的で危険な展開となる。

 シリアでは、それによって戦争が長引き、一段と血みどろになり、諸外国にとってより危険になり、終わらせるのがいっそう難しくなった。

代理戦争が危険な理由

 通常の内戦であれば、4年も経てば燃え尽き、シリア国民に自分たちの生活と国を再建する多少のチャンスを与えていたかもしれない。だが、外部勢力が紛争の火に油を注いでいる今、唯一、何らかの国際的な調停しか紛争終結の望みを与えられないことは明白だ。

 残念ながら、戦いはまだエスカレートしつつあるようだ。外国勢力が「自分たちサイド」の勝利か、やがて行われる和平交渉で影響力を高めることを期待して、戦場での取り組みを強化しているからだ。

 イラン、ロシア、武装組織ヒズボラは、バシャル・アル・アサド大統領のシリア体制側のために介入した。米国、サウジアラビア、湾岸諸国、トルコ、フランス、英国は反政府勢力を支援してきた。

 一方、外国のジハード主義者は引き続き、自称イラク・シリアのイスラム国(ISIS)の一部として戦うためにシリアに赴いている。