米オレゴン州の大学で銃乱射、死者10人 容疑者死亡

銃乱射事件が起きた米オレゴン州ローズバーグにあるアンプクア・コミュニティー・カレッジで、学生の持ち物を検査する警官(2015年10月1日撮影)〔AFPBB News

 10月1日、オレゴン州ローズバーグのアンプクワ・コミュニティ・カレッジで、銃乱射事件が起き、少なくとも10人が死亡した。

 こうした「スクール・シューティング」は、米国ではたびたび起きている。そして、そのたび、銃規制強化の声が上がる。しかし、世論は二分され、結局、先に進まない。

 2期目を迎える際にも規制への強い決意を述べたバラク・オバマ大統領は、今回も、「米国は数か月ごとに銃撃事件の起こる唯一の先進国。我々の感覚は麻痺している。法律を変えなければならないが、私だけではできない」と語っている。

 「今世界に5億5000万の銃がある。12人に1丁の計算だ。残る課題は1人1丁の世界」

世界には8億7500万丁の銃

 アンドリュー・ニコル監督の『ロード・オブ・ウォー』(2005)は、武器商人ユーリーのそんな言葉から始まる。

 少々数字は変わるが、「Small Arms Survey 2007」には、世界の銃器数は8億7500万、軍警察など公的所有物を除けば6億5000万、そのうち、米国だけで2億7000万、とある。

 つまり、米国に限れば、ユーリーの目標はおおむね達成していることになるのだ。実際には、複数保有者も少なくなく、成人3人に1人程度らしいのだが。

 で主人公を執拗に追い続けるインターポール捜査官は語る。

 「世界平和のためには核を追うべきか?」

 「違う。戦争犠牲者の9割が銃で殺されている。AK47こそ真の大量破壊兵器だ」