米国のスマートフォン市場に異変が起きているようだ。米コムスコアがまとめた最新の調査によると、5~7月における同国のスマートフォンユーザー数は5340万人で、4月の調査(2~4月)から11%増えた。

アンドロイドのシェアが拡大

新型ブラックベリー、米国で12日に発売

1位はカナダRIMの「ブラックベリー」〔AFPBB News

 カナダRIM(リサーチ・イン・モーション)の「ブラックベリー(Blackberry)」が利用者シェアでトップを維持したが、その数字は前回調査から1.8ポイント減少して39.3%となった。2位は米アップルの「アイフォーン(iPhone)」だが、シェアは1.3ポイント減少して23.8%。一方で米グーグルが開発を進める「アンドロイドOS(Android OS)」の端末シェアは5.0ポイント増えて17.0%となった。グーグルは上位5社のうち唯一シェアを伸ばしている。

 RIMのブラックベリーは北米の法人顧客を中心に普及しており、ここ何年もの間常にトップを維持しているが、これまで40%を下回ることはなかった。

「iPhone4は推奨できない」と米消費者専門誌、受信感度に難あり

2位は米アップルの「アイフォーン」〔AFPBB News

 米ウォールストリート・ジャーナルは、ブラックベリーは高いセキュリティー機能が企業に受け入れられ人気を博してきたが、今その牙城である法人市場もアンドロイドやアイフォーンに崩されそうだと報じている。

 長らく続く不況で企業や政府機関は携帯電話にかかる支出を抑える傾向にあり、職員が個人で携帯電話を購入することを認めるようになっている。そうした職員の多くがゲームなどのアプリが豊富にそろった、消費者に人気のアンドロイドやアイフォーンを選んでいる。