(2015年9月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

輝くインドが戻ってきたのか?(写真はインドのタージマハル (c) Can Stock Photo

 輝くインドが戻ってきた。少なくとも、大げさな物言いをする多くのインド人の話を聞けば、そう思える。

 中国経済が減速し、その市場と政策立案の信頼性がひっくり返ったため、世界一急速に成長する大きな経済国としてインドが中国を追い抜くと見ることは可能だろう。

 多くのインド人はナレンドラ・モディ首相のインド人民党(BJP)が10年前に前回政権の座にあった時に使われた「India Shining(輝くインド)」キャンペーンを思わせる言葉を使い、中国の不運に少なからぬチャンスを見いだしている。

「そこどけ中国」の強気発言

 インドのアルン・ジェートリー財務相は英BBCとのインタビューで次のように語った。「インドのように8~9%のペースで成長できる経済は間違いなく、世界経済を支えるしっかりした肩を持っている」

 自分の名を冠した消費財グループを率いるアディ・ゴドレジ氏は、インドが「輝く」いい頃合いだと述べた。

 ジャヤント・シンハ財務担当国務相は特に強烈な「そこどけ中国」発言で、インドは中国から「世界の成長のバトンを引き継ぐ」用意があると語った。インドで最も貧しく、最も開発が遅れた州の1つに数えられるビハール州で、シンハ氏は観衆に向かって「近々、成長と開発の問題については、インドが中国を追い越す」と語った。

 表面的には、楽観する余地がある。中国は猛烈な投資への依存を断とうとしており、経済は必然的に減速する。公式には、中国の成長率は今年、7%まで緩やかに低下する。実際には、あっという間に5%かそれ以下に向かう可能性が高い。一方、インドは7.7%拡大すると見られている。