(2015年8月24日付 英FT.com)

原油価格は再び下げ足を速めている(写真:BP p.l.c.)

 コモディティー(商品)価格は先の金融危機以来の安値水準まで落ち込み、少なくとも1つの指標では、今世紀の最安値を記録している。天然資源セクターは中国の成長鈍化に対する不安に巻き込まれたが、個々のコモディティーには、まだ独自の市場力学がある。何が起きているのか、以下に簡単なガイドをまとめた。

■原油■

 石油の過剰供給が当面続く兆しが強まったことから、トレーダーと投資家が落ち着きを失っている。

 しかし、本質的な不安を広げているのは中国だ。中国はこの10年間、他のどの国よりも石油需要の伸びに大きく貢献してきた。

 このため、中国経済のいかなる減速も原油消費にとって凶報を意味する。

 また、米国のシェールオイル産業は予想以上に抵抗力を示してきた。石油輸出国機構(OPEC)に加盟していない他の産油国の生産量も同様だ。一方、サウジアラビアとイラクのようなOPEC加盟国は、過去最高に近いペースで石油を産出している。

 9月に差し掛かかろうとしている今、石油業界は石油精製施設のメンテナンスに目を光らせている。秋季の数カ月には、季節的な補修や改修作業が石油需要を押し下げる傾向があるからだ。

 BMIリサーチのアナリストたちは、原油安に対するヘッジファンドの賭けの急増が「ここ数週間、ブレント原油とWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油の双方に大きな下落圧力をかけた」と指摘。2014年6月に始まった原油価格の暴落は「まだ続く」と話している。