(2015年8月10日付 FT.com)

上海で中露首脳会談、合同軍事演習も 天然ガス交渉は妥結せず

2014年5月20日、中国・上海で開かれた中ロの合意文書署名式典に出席したロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席〔AFPBB News

 ロシアのガスプロムが中国に天然ガスを30年間供給する契約は楽観的な原油市場見通しに基づいており、原油安が長期化した時の備えを盛り込んでいないことが10日、同社の話で明らかになった。

 この契約はロシア国営のガスプロムと中国石油天然気集団(CNPC)との間で2014年5月に交わされ、大いに宣伝された。

 向こう30年にわたって供給される天然ガスは4000億ドルに上ると見られており、ガスプロムは同社史上最大の契約だと胸を張っていた。

 ところがその後、原油相場は50%を超える下落に見舞われており、このプロジェクトの採算も危うくなっている恐れがある。同社では、プロジェクトの開発コストを550億ドルと見積もっている。

供給するガスの価格は主要石油製品の価格と連動

 ガスプロムは10日、CNPCと契約したガスの価格は複数の主要石油製品の価格を組み合わせた値に連動することを認めた。

 原油価格の低迷が長引いてもガスプロムに損失が生じないようにする備えが契約に組み込まれているのかとの問いに対し、ガスプロムのディレクター、パベル・オデロフ氏は「我が社はこの契約について高いリスクを取る方針を表明しており、そのような事態は想定していない」と答えた。