(2015年8月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

発見の残骸、不明機と同じ「B777と確認」 マレーシア副大臣

7月29日、レユニオン島のサンタンドレの海辺に漂着した航空機の残骸を運ぶ警察官ら〔AFPBB News

 何の痕跡も残さずに昨年消息を絶ったマレーシア航空機を巡る謎が、同機が最後に確認された場所から1万キロ近く離れたフランス軍の試験施設で、少なくとも部分的に解明される可能性が出てきた。

 マダガスカルの沖に浮かぶレユニオン島という小島で発見されたボーイング777型機の翼の一部が先週末にフランス南西部に運ばれた。

 本当にMH370便の一部かどうかを専門家が確認し、その一部である場合には何が起こったのかを知る手がかりも探すためだ。

 フランス国防省が航空機の材料やその試験の「専門的技術を有する主要拠点」と形容するこの施設は、トゥールーズの東に位置するバルマにある。2009年にリオデジャネイロからパリに向かっていたエールフランスのエアバスA330型機が墜落し、228人が犠牲になった事故の調査も手がけたことがある。

エールフランス機墜落事故の調査で実績

 2009年の事故では、フライトレコーダーの入ったブラックボックスが見つかってすべてが明らかになるまでに2年待たねばならなかったものの、1000個を超える事故機の残骸を分析したバルマのチームは、エアバスが着水するまでは無傷だったこと、与圧*1がなされていたこと、そして不時着の準備は行われていなかったことを突き止めた。ただし、飛行機事故の調査はバルマのチームの本業ではない。

 この施設を運営するフランス国防省の「装備総局航空技術研究所(DGA―TA)」は、航空機の試験と軍用機・民間機の認証を主たる業務としている。

 この施設の専門家チームは、航空機の部品に負荷をかけて極限状態への耐性をテストしている。また航空機の電子システムや、電磁気攻撃や落雷に対する同システムの脆弱性も分析している。

*1=航空機内の気圧を外の気圧より高くし、地上の気圧に近づけること