(2015年7月6日付 Ft.com)

中国で心臓疾患「まん延」の危機、論文が警告

急成長を遂げた中国では、過体重や肥満が大きな問題になりつつある(写真は中国北部・天津の病院で運動する人々)〔AFPBB News

 筆者は毎年、夏休みに家族で米国へ飛ぶ。その際、上海浦東空港のチェックインカウンターで並ぶべき列を見つける絶対確実な方法がある。並んでいる乗客の腹回りが一番立派な列だ。一番太った人たちは皆、米国に向かうのだ。

 だが、7月初めの中国紙によると、我が家はじきに新たな戦略を見つけなければならないかもしれない(出発便の表示板で便名を探すといった何か急進的な方法だろう)。

 国営通信社の新華社は、中国は今、過体重もしくは肥満に分類される人口の割合が西側諸国を上回ったと報じた。

 さらに興味深いことに、新華社は続けて、中国が推定で米国を抜いて世界の肥満超大国になった理由は、大半の人が想像するものではないと主張した。ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)よ、リラックスするといい。今回ばかりは、どうやらKFCのせいではないようだ。

原因はファストフードではなく、むしろ火鍋?

 人気チェーンのKFCを所有しているヤム・ブランズは、確かに中国のファストフード市場の揺るぎないトップ企業かもしれない。だが、中国を太らせているのは、同社ではない。原因はむしろ、火鍋にありそうだ。

 近頃は、野菜さえもが中国人を太らせているようだ。ますます豊かになることは、料理に用いる油脂の量を増やせることを意味し、どうやら、それが本当の原因のようだ。火鍋や焼き肉のような、脂っこく、塩辛い食事である。

 中国共産党の機関紙、環球時報は、いずれにせよ、すべてが二重思考だと述べ、「肉製品を食べることが金持ちのライフスタイル(を送ること)と履き違えられている」という専門家の発言を引用した。

 新華社は、中国が今や西側より太っているという主張を裏付ける統計を一切示していない。同社の記事は、国家衛生・計画生育委員会の研究を根拠としている。

 研究によると、中国では2012年に成人の3割が過体重で、その割合は10年前より3割膨れ上がった。また、6~17歳の子供の1割近くが過体重で、その割合は2002年の2倍に上るという。具体的な定義や他国の比較統計は示されていない。