(2015年7月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ミレニアル世代のための年金プランは? (c) Can Stock Photo 

 筆者は先月、フェイスブック上で途方に暮れる質問を受けた。当惑した後、若者が利用できる貯蓄商品にひどい隙間があることに気づかされた。「ミレニアル」として知られる世代は何事も思い通りにする傾向があるため、これは多分に埋められるだろう隙間だ。

 本紙(英フィナンシャル・タイムズ)のQ&Aの一環として受けた質問は「定年後の生活のための投資を考えている20代半ばの人間(就業者)の1人として、どんな種類の年金商品を推奨または提案しますか」というものだった。

 すぐに気づいたのは、問題は、彼女が利用できる商品で筆者が安心して推奨できるものが何もないということだった。誤解のないように言っておくと、本紙は多くの管轄区をカバーしているが、筆者の知る限り、彼女が利用できる商品で条件を本当に満たすものはどこにもない。

 米国で1974年に従業員退職所得保障法(エリサ法)が制定されて以来、世界中の年金のひな型ははっきりしている。

 保証は何もない。投資家は規制を受けているミューチュアル・ファンドにお金を託し(一定の税制優遇がある)、そのファンドが株式や債券、現金に投資する。投資家はファンドとアセットクラス(投資対象資産)を選ぶことができる。これは必要とされているもののほぼ正反対だ。

時間が味方になってくれるからできる面白い投資

 年金についてあれこれ心配する25歳の若者はほとんどいないだろう。これは正しい。彼らは20代であることの愉快なチャレンジに集中すべきだからだ。だが、年金の計画を立てることにかけては、若者には大きな利点がある。本当に長期を見据えることができるのだ。

 彼らが年金のために取っておくお金は税制上の特典とともに、40年間は手を付けない。それだけの時間が味方してくれるため、自分のお金で面白いことができる。大半の人、つまり、40代になってやっと年金に関心を向ける人が見送らねばならないことができるはずだ。

 長期的には、流動性のないものを保有することにはプレミアムが付き、40年以上の時間軸はこれを可能にする。