(2015年7月7日付 FT.com)

ユーロ圏緊急首脳会合、新提案提示しなかったギリシャを非難

7月7日、ブリュッセルの欧州連合本部で4首脳会合を行うギリシャのアレクシス・チプラス首相(左)、アンゲラ・メルケル首相(左から2人目)、ジャン・クロード・ユンケル欧州委員長(右から2人目)、フランスのフランソワ・オランド大統領(右)〔AFPBB News

 欧州首脳が日曜日(7月12日)にギリシャの運命を決めるために欧州連合(EU)28カ国の緊急サミットを招集し、ギリシャは救済の債権者との合意をまとめるのに5日間の時間を与えられた。この間に合意がまとまらなければ、ギリシャは国家破綻と銀行セクターの崩壊に直面することになる。

 EU首脳はギリシャの極左政権とユーロ圏首脳の6カ月に及ぶ膠着状態が始まって以来最も強い言葉を使い、先週末のギリシャ国民投票のノーの結果は、債権者側がギリシャに支援を提供する能力を著しく制約したと述べた。

 さらに、新しい救済措置はいかなるものであれ、ほんの2週間前にまとめることができたはずの合意よりもずっと厳しい条件を盛り込むことになると警告した。

グレグジットのシナリオ用意

 「私はグレグジット(ギリシャのユーロ圏離脱)には大反対だが、ギリシャ政府が我々の期待することをやらないのであれば、防ぐことができない」。欧州委員会のジャン・クロード・ユンケル委員長はこう語った。「我々は詳細に準備されたグレグジットのシナリオを持っている。人道支援に関する限り、シナリオがある」

 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、2年ないし3年の救済合意をまとめる前にギリシャが夏を乗り切れるようにするための短期的な金融支援を打ち出せるとの見方を一蹴し、ギリシャ政府は複数年のプログラムをカバーできる全面的な改革を提示しなければならないと主張した。

 メルケル氏は、ギリシャ経済が急激に悪化しているため、ギリシャ政府はアレクシス・チプラス首相が先週ギリシャの銀行休業を余儀なくされた時よりもさらに大きな財政の穴を埋める新たな方法を提案しなければならないと警告。そうした計画を木曜(9日)までに提出するよう求めた。

 「構造的な措置によって・・・この穴を埋めるために、どの程度の用意と意思が政府にあるか見極めねばならない」。メルケル氏はこう語った。「これは間違いなく、10日前とは異なる性質の問題になっている。過去数日間でギリシャの状況が改善していないからだ。全く改善していない」

 チプラス氏は、「危機から抜け出す方法を保証する」合意にこぎ着けるために「努力」する用意があると語った。