(2015年6月27日 英FT.com)

債務問題はもうたくさん!ギリシャ国民はさばさば

ギリシャ中央銀行の前を歩く女性〔AFPBB News

 ギリシャの銀行が破綻の瀬戸際に立たされている。預金の流出ペースが加速しており、ギリシャの資金調達の選択肢は尽きかけている。

 ATMから引き出されるユーロはすべて、欧州中央銀行(ECB)からの緊急資金供与に裏付けられている。

 ギリシャの救済策が延長されなければ、こうしたECBの緊急融資が疑わしくなる。

 ギリシャのアレクシス・チプラス首相は7月5日の国民投票実施を決めており、銀行のバランスシートにかかる圧力を限定する選択肢をいくつか持っている。だが、どの措置にも重大なマイナス面がある。

■当局はどうやってギリシャの銀行を支えることができるのか?

 ECBが890億ユーロの緊急流動性支援(ELA)枠を撤廃したり制限したりした場合、ギリシャには主に2つの選択肢がある。銀行休業か資本規制だ。

 銀行休業は銀行からの資金流出を食い止めるが、経済に対する明白な代償を伴う。物理的な銀行取引が事実上、停止されるからだ。

 これに対して資本規制はATMからの引き出しと一定の支払いを認めるが、それにも制限がある。こうした制限は実行するのが困難で、導入に少なくとも3日かかる。また、たとえ金額が限定されるとしても、銀行には要求に応えるだけの資金が必要になる。

■銀行休業や資本規制の実施を決めるのは誰か?

 資本規制の導入と制限の厳しさを決定するのはギリシャ政府だ。法令は速やかに可決することができる。

 ギリシャのヤニス・バルファキス財務相はロイター通信に対し、国民投票まで銀行が営業を続けることを望んでいると語った。だが、一部のギリシャ政府高官は、必要が生じた場合には、むしろ銀行休業を選びたいと考えている。銀行休業は一時的な措置であり、資本規制よりも速やかな導入が容易だからだ。