(2015年6月27日 英FT.com)

ギリシャ議会、金融支援の条件めぐる国民投票実施を承認

債権団との交渉が事実上決裂したことを受け、ギリシャ議会は7月5日に国民投票を実施することを承認した(写真は6月28日、議会で演説するアレクシス・チプラス首相)〔AFPBB News

 急進左派連合(SYRIZA)が率いるギリシャ政府の無謀さにもかかわらず、1974年の民主主義復活以降、悪政を敷いてきた政界エリートの失敗にもかかわらず、また、慢性的な恩顧主義と国家の腐敗やオリガルヒ(新興財閥)の利己主義、大きな構図を見逃す外国債権者の「能力」にもかかわらず、今、ギリシャを政治的、経済的、社会的破綻から救わなければならない。

 欧州連合(EU)が率いねばならないこうした努力がなければ、ギリシャは政治的な急進主義、経済的惨状、組織犯罪、制御不能な移住に一段と深く飲み込まれていく。

 バルカン半島のボスニア・ヘルツェゴビナから東地中海沿岸部のシリアまで弧を描くように連なる国々を特徴付けている全面的な戦争に巻き込まれる恐れさえある。

 今日、ギリシャのデフォルト(債務不履行)とユーロ圏離脱に至りかけている事態の責任の所在を明らかにすることには意味がない。ユーロ圏内のギリシャのパートナー諸国――今となっては「パートナー」という言葉は適切なのか分からないが――がもう我慢の限界だと述べたからと言って、時計の針は止まらない。

欠かすことのできない「プランC」

 ギリシャは欧州の南東部に位置しており、欧州南東部の安定は、EUと北大西洋条約機構(NATO)にとって最も重要性の高い問題だ。

 もしプランAが、問題を先送りし、ギリシャをユーロ圏内にとどめておいた支援プログラムを継続する方法を見つけることであり、プランB(現在、実施されつつある計画)がグレグジットから他のユーロ圏諸国を守るものだとしたら、プランCがなければならない。