仕事柄、日本企業の海外子会社の経営管理、リスク管理について、相談を受けることが多い。その中でよく聞く話として、「○○国は日本と違って多種多様な民族がいるのでマーケティングも苦労している」「△△国は日本と違って宗教も多彩で労務管理が難しい」「△△国は日本と違って公用語も多いためコミュニケーションが大変である」といったものがある。

 これらに共通するのは、「海外の国は日本と違うことが多い」という点である。しかしながら、海外にユニークな国が多いのではない。日本がユニークなのである。今回はその事実を強調したい。

日本を中心に考える傾向が強くなった日本人

 日本は世界第3位の経済規模を誇り、世界で10番目の人口を有する国である。そのため、世界おけるプレゼンスは非常に高いと言える。また、日本文化については、相撲、武術等のスポーツから日本食、アニメ、漫画、芸能、映画等にいたるまで、独自の地位を築いており、世界的にも関心が高まっている。

 また、日本は明治維新以降、欧米の技術・文化を先進的なものとして積極的に受け入れて来た。特に、第2次世界大戦後は米国の技術・制度・文化を無謬のものとして受け入れ、高度経済成長の礎を築いた。