(2015年6月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

「ウクライナ兵が幼児はりつけに」、露TV報道に批判の声

「最も危険な借り手」というタイトルを保持しているのは、戦争をしているうえに、150億ドルの債務についても債権者側と火花を散らしているウクライナ〔AFPBB News

 ギリシャがデフォルト(債務不履行)するかどうか気になって仕方がない読者は、ひょっとしたら、目を向けるべき方角を間違えているかもしれない。

 確かに、この南欧の国が抱える債務は経済の規模、すなわち国内総生産(GDP)の175%相当額に達しており、世界最大級かもしれない。

 しかし複数の信用格付け会社によれば、この数字のせいでギリシャが債券投資家にとって最も危険な借り手になるわけではない。

 「最も危険な借り手」というタイトルを現在保持しているのはウクライナだ。この国は現在、戦争をしているうえに、150億ドルの債務についても元利返済の余裕がないと主張して債権者側と火花を散らしている。

ウクライナのデフォルトはほぼ確実

 ギリシャとウクライナの違いは両国の国債の取引価格に反映されている。ギリシャ国債の価格はここ1年で急落している。急進左派連合(SYRIZA)という政党の躍進を見た投資家が恐怖を覚えたためだが、それでも額面1ユーロに対して50セント――デフォルトの基準と見なされる水準――を上回っている。

 同じ期間のウクライナ国債の取引価格は50セント(ドル建て)を下回っており、デフォルトのリスクがギリシャのそれよりもはるかに高いことを示唆しているのだ。

 ウクライナは今週、「クレジット・イベント(信用事由)」が発生したとの認定を受け、クレジット・デリバティブ市場で保険金の支払いが行われることになった。信用格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によれば、デフォルトになることはほぼ確実だという。