(2015年6月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ギリシャ、現行の金融支援の延長原則を受け入れ 政府筋

ギリシャ議会は29日までに債権団との合意に基づく改革法案を可決するよう求められている〔AFPBB News

 ブリュッセルで22日夜に開かれたユーロ圏の緊急首脳会議からアレクシス・チプラス氏がアテネに戻ってくる前から、気むずかしい急進左派連合(SYRIZA)の内部には同氏に批判的な見方が出ていた。

 チプラス首相はほかの欧州諸国の首脳と話をし、以前よりも融和的な提案を行った。

 72億ユーロの支援を引き出して6月30日のデフォルト(債務不履行)を回避しようという最後の、そして必死の試みだった。

 しかし、SYRIZAの中でも強硬な左派のメンバーは、チプラス氏が野党時代に「野蛮」で「受け入れられない」と批判していた財政緊縮策によく似た増税や年金支給額削減に同意しようとしているとの懸念を抱いている。

 リークされたギリシャ側の提案には、ギリシャ政府が債権者側の厳しい要求をはねつけ、社会的責任を果たす代替策を主張したと記されていたものの、SYRIZA内部の雰囲気は23日、とげとげしいものになった。

新提案をベースにした合意は「ギリシャの墓石」に

 「個人的な見解だが、これらの施策は議会では承認できない。極端であり、社会正義に反している」。SYRIZAの強硬派でギリシャ議会の副議長を務めるアレクシス・ミトロポロス氏はそう述べた。

 同じ左派の強硬派議員、ヤニス・ミケロヤナキス氏も同じ見方を示した。「政府の新しい提案をベースにした合意ではだめだ。ギリシャの墓石になってしまう」

 SYRIZAの幹部の中には、意見を二分するヤニス・バルファキス財務相が政権と袂を分かつ準備をするかもしれないと心配する向きもいる。バルファキス氏は今年、欧州諸国の有力政治家たちにそそのかされたチプラス氏から辞任してはどうかという提案があった後、SYRIZAの議員を一部引き連れて離党するかもしれないと牽制していたからだ。