(2015年6月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ユーロ圏財務相会合、ギリシャ改革案を承認 支援延長に近づく

「真夜中」になる前に債権者との合意を確保できなければ、ギリシャはデフォルトする〔AFPBB News

 ギリシャに何が起きるのだろうか。それは誰にも分からない。誰も気にしていないという意味ではない。それどころか、人々は熱烈な関心を持っている。真っ向から相反する方向で、だ。

 交渉の双方に、譲歩しない決意を固めた参加者がいる。

 この行き詰まりは、共通の政治機構や強力な感情的な絆、強い経済的類似性を欠く主権国家の間で通貨同盟を築く愚かさを浮き彫りにしている。

 結婚は悲惨だが、離婚は恐ろしい。

 ギリシャは今、デフォルト(債務不履行)の瀬戸際に立たされている。ギリシャは債務返済で、今月、国際通貨基金(IMF)に合計15億ユーロ支払う必要がある。来月には、IMFにさらに4億5200万ユーロ、欧州中央銀行(ECB)に35億ユーロ返済しなければならない。

 8月にはさらに、IMFに対する1億7600万ユーロの返済とECBに対する32億ユーロの返済が控えている。

救済金がなければ、ギリシャはデフォルト

 他のユーロ圏諸国との間で、救済策でまだ残っている72億ユーロの資金をギリシャに配布する合意がまとまらなければ、ギリシャ政府はデフォルトせざるを得なくなる。ギリシャには、それ以外に資金源がない。市場に対するアクセスは絶たれている。

 ユーロ圏との合意がまとまらなければ、ギリシャはデフォルトする。そうなれば、ECBはギリシャの銀行に対する融資の担保として、同国政府に対する債権(直接的な債務や債務保証)を受け入れるかどうかを再検討する。ヘアカット(担保価値の減額)は間違いなく大幅に引き上げられるだろう。