(2015年6月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ヒラリー氏大統領当選に「賭けてもいい」、米投資家バフェット氏

盟友のビル・ゲイツ氏とともに「ギビング・プレッジ」を立ち上げたウォーレン・バフェット氏〔AFPBB News

 ウォーレン・バフェット氏は自身が運営する社会貢献活動「ギビング・プレッジ」に新たに署名した人々の名前を公表し、米国流の慈善活動が他国の億万長者の間で広がりつつあると予測した。直近の署名者には、ドバイに拠点を構える私立学校の創業者やブラジルの不動産デベロッパー、トルコ生まれのヨーグルト起業家などが含まれている。

 ギビング・プレッジでは、ジョン・D・ロックフェラーやアンドリュー・カーネギーといった米国の大物実業家が築いた伝統に則って、大富豪が死ぬ前に財産の半分以上を寄付することを誓う。

 「米国は長年、ほかにも多くの優れた考えを輸出してきた」。バフェット氏は本紙(英フィナンシャル・タイムズ)にこう語った。「米国では、その他大多数の国よりも慈善活動が一般的な慣行であることは事実だが、人々が我々がここでやっていることを引き継いでいる兆しが見られる」

 フォーブスによると世界第3位の大富豪であるバフェット氏は5年前、友人で世界一の富豪であるビル・ゲイツ氏とともにギビング・プレッジを立ち上げた。当初、米国の40家族から始まったギビング・プレッジは2013年に海外に拡大。まだ米国人の名前が圧倒的に多いものの、今では世界14カ国、137人の署名者を誇っている。

インド生まれやトルコ生まれのグローバルな起業家が続々参加

 2日に公表されたギビング・プレッジの新たな署名者には、インド生まれでドバイに本拠を構える起業家のサニー・ヴァーキー氏と妻のシャーリーさんが含まれていた。

 私立学校の運営会社ジェムズ・エジュケーションを創業し、フォーブスによると20億ドルの資産を持つヴァーキー氏はバフェット氏に宛てた書簡で、慈善活動は「痛むもの」であるべきだと述べ、「自分の犠牲が肌で感じられなければならない」と付け加えた。

 その他の新規署名者は、医療ソフトウエア企業エピックの創業者、ジュディー・フォークナー氏、電子商取引サイト、グルーポンの共同創業者、ブラッド・キーウェル氏と妻のキムさん、米国最大級のマンションポートフォリオを運用するハロルド・グリンスプーン氏と妻のダイアン・トローダーマン氏、バフェット氏が1950年代に投資を始めた頃の初期のパートナー、ビル・スコット、ルース・スコット夫妻らだ。

 ギビング・プレッジの2日の発表によれば、全体では、昨年の年次会合以降、10人の署名者が加わり、前年の4人から増えたという。