(2015年6月2日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

スイス司法当局、FIFA会長の聴取は「必要あれば行う」

FIFAと米国司法制度との対戦はハーフタイムを迎えたところ(写真はゼップ・プラッター会長)〔AFPBB News

 今は米国の司法制度と国際サッカー連盟(FIFA)の対戦のハーフタイムだ。前半には、米国チームがFIFAの有力選手数人の予想外の逮捕で早々に衝撃的なリードを決めた。だが、FIFAは挑戦的な同点ゴールで反撃に出た。信用をなくしたゼップ・プラッター会長を再選したのだ。

 この試合の最終的な結果は、全世界で関心を集める。しかも興味を持つのはサッカーファンだけではない。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はFIFAの幹部らの逮捕を、米国の権力悪用の新たな事例として非難した。

 プーチン氏の反応は、FIFAの闘争が国際政治における重要な問題の1つについて非常に目立つテストケースになったことを浮き彫りにしている。

 すなわち、米国はまだ国際組織を支配できるだけの力を持っているのか、それとも国際機関に対する世界唯一の超大国の支配力は弱まっているのか、という問題だ。

システム上重要な国際機関に当てはまる問題

 FIFAは、もちろん、ニッチな組織だ。だが、究極の権力はまだ西側にあるのかどうかという疑問は、国際通貨基金(IMF)や国連、国連人権委員会を含むその下部組織など、システム上、FIFAよりずっと重要な国際機関にも当てはまる。

 銀行間の国際的な送金を扱うスイフト(国際銀行間通信協会)からインターネットを規制するICANNに至るまで、国際経済体制に配線を提供する非政府組織(NGO)のネットワークでも、これが次第に問題になっている。