(2015年5月28日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

玩具から本格派まで、個人用無人機 CES出品

深圳市大疆創新科技(DJI)の無人機とコントローラーのシステム「Phantom 2 Vision」〔AFPBB News

 ハイテク起業家は常に、空に手を伸ばすように大志を抱くことを奨励されてきた。今、2つの新しいアーリーステージの投資ファンドが空飛ぶロボットで空中を埋め尽くすことを目指している。小型無人飛行機「ドローン」の草分けである深圳市大疆創新科技(DJI)と米エアウエアが別々に率いるファンドだ。

 DJIは5月初旬に同社に7500万ドル出資したベンチャーキャピタル(VC)企業、アクセルパートナーズと組み、27日に「スカイファンド」を立ち上げた。

 両社は初期の投資として1000万ドルを確約。無人航空機(UAV)関連の基幹技術と商業的応用を対象とし、個々の投資は25万ドルから、とする。

 企業価値が80億ドル超と評価されている深圳のDJIは、クワッドヘリ(離陸・推進に4つの回転翼を使う航空機)「ファントム」シリーズの人気のおかげで、ドローン市場で初期のリーダーとなった。

ドローンのエコシステム発展を加速

 「これは企業が技術、マーケティング両面でDJIと強い関係を築く1つの方法だが、ファンドの憲章はそれより大きい。本当の目的は、このUAVエコシステム(生態系)を加速させることだ」。DJIへの出資を率いたアクセルのパートナー、サミーア・ガンディ氏はこう話す。

 米カリフォルニア州に本社を置くドローン新興企業のエアウエアは、競合する投資ファンド「コマーシャル・ドローン・ファンド」の創設を発表した。スカイファンドと同じような発展段階にある企業を狙い、センサーやソフトウエア、データ分析、サービス、そして鉱業や建設、インフラ検査といった分野の業界特有のシステムに最大100万ドル投資する。

 商用ドローン向けに設計されたOS(基本ソフト)を作るエアウエアは、資金を拠出する有限責任パートナーの名前やファンドが使える資金の総額を明かすことを拒んだが、今後2年間で「数十社」のベンチャー企業に投資する計画だと述べた。