スウェーデン教育の凋落、緊急な改革が必要 OECDが警鐘

国を挙げてグローバル人材教育を推進するスウェーデン。写真はストックホルム近郊の中学校〔AFPBB News

 前回は、厚生労働省委託のGlobal ACEプロジェクト(ワーキング・ホリデーや海外インターンシップ、海外ボランティア等の海外就業体験者のキャリア形成支援)の一環で行った実態調査についてご紹介しました。

 海外就業体験者がどのような能力・資質を現地で向上させているのかを解説しました。

 今回はその後編として、帰国後にどのようにその力を発揮しているのかや、実態調査で明らかになった今後の検討課題について考えてみたいと思います。

あらゆる職種で能力を発揮

 今回調査した企業(サンプル数:主に中小企業328社)における海外就業体験者の職種別採用実績や意向は図表のとおりであり、あらゆる職種で採用ニーズがあることが分かります。(採用したことがある:172社、今後採用したい:260社)

海外就業体験者の採用実績と採用意向 出所:「海外就業体験が若年層の就業能力開発・キャリア形成に及ぼす影響・効果に関する調査研究」(平成26年度厚生労働省委託事業、JAOS調べ)

 また、海外就業体験者を採用したことのある企業(172件)において、彼ら彼女らが海外体験を発揮しているかどうかについて調査したところ、どの職種でも半数以上が発揮しているとの回答でした。

海外就業体験者の能力発揮度合い 出所:「海外就業体験が若年層の就業能力開発・キャリア形成に及ぼす影響・効果に関する調査研究」(平成26年度厚生労働省委託事業、JAOS調べ)

 その働きぶりについても多くのコメントが寄せられましたが、その一部を以下にご紹介します。