(2015年5月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

屋外1600か所で名作絵画を展示、景観美化目指す イラン

多くの欧州企業がイラン市場への復帰を狙っている(写真はテヘラン市内の風景)〔AFPBB News

 今から3年前、経済制裁によってイランへの自動車供給ができなくなった時、フランスの自動車大手プジョーシトロエングループ(PSA)は同社にとって世界第2位の市場に対するアクセスを失った。PSAはそれまでイランで年間50万台近い車を販売していた。

 だが、不思議なことに、その後もプジョーブランドの車の販売は好調だった。自動車登録データとPSAに近い関係者によると、イラン国内でのプジョー車の新規登録台数は昨年1年間だけで約30万台に上った。

 プジョーの部品キットを使い、現地で自動車を組み立てたパートナー企業群は、よそから部品を調達していたようだ。

 PSAに近い複数の関係者によれば、自社ブランドでのこうした販売について同社にできることはほとんどないが、この事例は、制裁が撤廃され始めた時にPSAが再び稼ぐことのできるお金を浮き彫りにしている。

 PSAは先月、可能になるや否や自動車を共同生産する折半出資の合弁会社設立に向け、イラン・ホドロと拘束力のない合意文書に署名した。PSAに近い複数の関係者が明らかにした。

エネルギー、工業、金融分野に期待

 PSAは、イランの核開発の野望を抑える暫定合意がまとまった後、イラン市場復活に備えている幾多の欧州企業の1社だ。工業、エネルギー、金融企業が多い。核開発を巡る最終合意は6月30日の期限までにまとめられる必要があるが、すべてが計画通りに進めば、外国の貿易と投資に対する制裁が緩和され始めるはずだ。

 欧州最大級の企業の一部が地固めをしており、エネルギーが最も有望な部門の1つだと見なされている。