(2015年5月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ソフトバンク、米映画会社に出資 合弁事業立ち上げへ

インドで大きな野望を抱くソフトバンク〔AFPBB News

 日本の通信・メディア企業ソフトバンクは、インドの新興企業ハウジングドットコムの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)を説得して痛烈な辞表を撤回させることで、インドの新たなインターネットブームにおける最初のドットコム企業の内部崩壊を回避したように見える。CEOは辞表で、同社の投資家を「知的な能力がない」と非難していた。

 だが、ハウジングドットコムの最大株主であるソフトバンクの主導で5日に急遽招集された取締役会での「率直かつ健全な議論」を受け、ラフル・ヤーダブCEOは結局辞任しないと述べた。

 同氏は自身の「許されないコメント」について謝罪し、今後、投資家との「完全な調和」を約束した。

 孫正義氏が創業したソフトバンクは昨年12月、ハウジングドットコムの9000万ドルの資金調達ラウンドを主導した。莫大な利益を上げた中国アリババ集団に対する投資を再現することを期待し、10年間でインドハイテク企業に100億ドルを投資する積極果敢な計画の一環だ。

若きCEOが書いた痛烈な辞任メール

 だが、ムンバイに本社を構える若い不動産サイト、ハウジングドットコムに対する孫氏の大胆な賭けは、先週、明らかに怪しげに見えた。ヤーダブ氏が辞意を表明し、短いが軽蔑的なメールで取締役会と株主を痛烈に批判したためだ。

 「あなた方にはもう、合理的な議論ができるだけの知的能力がないと思う」。26歳のヤーダブ氏は4月30日付の辞任メッセージでこう述べた。「私はこの先7日間、体制移行を手助けするために社内にとどまる。それ以降は、もう時間を与えない。だから、この間、効率的に過ごしてください」