(英エコノミスト誌 2015年4月25日号)

数十年間有効に機能してきた2国間同盟は変革を必要としている。

安倍首相、オバマ大統領とリンカーン記念館をサプライズ訪問

4月27日、米ワシントンのリンカーン記念館を訪問した安倍晋三首相とバラク・オバマ大統領〔AFPBB News

 日本のデモは大抵、超礼儀正しい行為であり、南の島の沖縄県で行われるデモには、普通なら身体的な衝突をひどく嫌う高齢の住民たちがことのほか多く参加している。だが、今年初めから、沖縄本島の手つかずの海辺、辺野古に建設される米国海兵隊のための新たな滑走路の工事を阻止しようとする抗議行動が激しさを増している。

 地上では、警備員たちがかつてない激しさで抗議者を排除し、小競合いが起きている。

 海上では、空気注入式の頑丈なゴムボートに乗った海上保安庁の乗組員が、滑走路の基礎工事のための掘削作業を阻止しようとする、カヌーに乗った抗議者たちを近づけないようにしている。

 沖縄県の翁長雄志知事は昨年12月、辺野古移転に反対すると約束して大差で知事の座に就いた。翁長氏は最近、環境破壊を理由に建設作業の停止を指示した。東京では、安倍晋三氏率いる政府がすぐさま知事の指示を無効にした。

 辺野古に関する沖縄県民の懸念は心からのものだ。だが、安倍氏とその仲間たちは、議論することも方向転換することも容認しないだろう。首相が4月末ワシントンを訪問する際、米国側も日本側も両国関係の往年の問題を視界から一掃しようとするはずだ。

日米関係の力強い象徴

 県の面積の20%近くを米軍基地によって占められる沖縄は、日米関係の力強い象徴だ。双方とも、緊密な軍事関係が弱まることは望んでいない。実際、両国とも、北朝鮮のような長年続く課題や新しい課題、とりわけ中国の台頭に同盟が適応することを望んでいる。

 安倍氏はワシントンで、戦争放棄を謳った(そして米国に押し付けられた)憲法にこれまでほど縛られない日本という自らのビジョンに耳を傾ける熱心な聴衆に出会うだろう。