本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の中国株式市場
―香港株 続伸 冴えないHSBC製造業PMIも預金準備率の引き下げなどを好感―


<先週の概況>

先週の中国株式市場は続伸しました。ハンセン指数は約1.4%上昇し、2万8,060ポイントと約7年4カ月ぶりの高値を付けました。また、上海総合指数は2.5%上昇となり、4,393ポイントで引け、一時4,400ポイントの節目を超える場面がみられました。

先週のハンセン指数は、中国で空売りが承認されたことや、HSBC中国製造業PMIが予想に届かなかったことから利益確定の売りが出たものの、預金準備率の引き下げなどが相場の支援材料となり、週間で1%を超える上昇となりました。


中国株式市場バリュエーション




業種別リターン



香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

取引が再開された華潤創業(チャイナ・リソーシズ・エンタープライズ)は、ビール以外の事業を親会社に売却したことが好感され、週間で58%上昇しました。また、英銀HSBCが英国外に本拠移転の検討を始めたことが報じられ、匯豐控股 (HSBCホールディングス)が大きく買われて、1銘柄でハンセン指数を140ポイント押し上げました。

<下落>

マカオカジノ運営の金沙中国(サンズ・チャイナ)には15年1-3月期業績が振るわなかったことが嫌気され、週間で4%を超える下落となりました。また、3月の石炭販売量の減少を発表した石炭採掘の中国神華能源(シェンファエナジー)は週間で3%以上値下がりしています。

先週発表された主な経済指標

4月24日 HSBC中国製造業PMI 4月 49.2 市場予想 49.6 前月 49.6

4月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.2と、市場予想の49.6を下回り、前月の49.6から若干悪化しました。ただ、先週に中国人民銀行が預金準備率を1.0%引き下げたことが経済の短期的な支えとなりそうで、今後PMIの悪化は歯止めが掛かる可能性が高いといえます。

内訳をみると、特に雇用(47.0→48.0)、海外新規受注(49.0→50.6)は上昇した一方、輸入価格(44.7→43.5)や生産(50.8→50.4)などは低下しました。





今後発表される主な経済指標

5月1日 中国製造業PMI 4月 市場予想 50 前月 50.1

政府発表の製造業PMIは日本時間今週4月1日10時に発表される予定です。先週に発表されたHSBC中国の製造業PMIは前月と比べると若干悪化していましたが、政府が集計するPMIも同じように低下するかどうかが注目されます。市場では50と前月からの小幅な低下が予想されています。

マーケットビュー
―ハンセン指数、堅調な推移が続くか 米GDPや中国製造業PMIに注目―

先週のハンセン指数は、中国で空売りが承認されたことや、HSBC中国製造業PMIが予想に届かなかったことから利益確定の売りが出たものの、預金準備率の引き下げなどが相場の支援材料となり、週間で1%を超える上昇となりました。特に英銀HSBCが英国外に本拠移転の検討を始めたことが報じられ、税負担軽減による利益の拡大期待から匯豐控股 (HSBCホールディングス)が大きく買われて、1銘柄で先週のハンセン指数を140ポイント押し上げました。

今週のハンセン指数は堅調な推移が続きそうです。特に先週の23日に、香港取引所の李小加・最高経営責任者が「メーンボード(東証1部に相当)の売買代金の上限を5000億〜6000億香港ドルに対応できるよう、算出システムの刷新を早急に進めたい」との発言を受けて、投資家心理が一段と強気に傾いています。また、冴えないHSBC中国製造業PMIの結果を受けて追加の金融緩和期待が高まるなか、内外資金が流入しつつあり、ハンセン指数は今週も高値を試す展開となりそうです。

ただ、高値圏にあることに加え、4月29日の米1-3月期QGDP や米FOMC、5月1日の中国製造業PMIなど重要イベントとメーデーのための休場(5月1日から5月3日)を前に積極的な取引が控えられる可能性もありそうで、利益確定売りが出やすいなかでイベントに対してのネガティブな反応には注意が必要です。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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