(2015年4月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

英国旗でいっぱいの目抜き通り、ロイヤルウエディングで

イングランドやスコットランドの旗を重ねてできた英国国旗。連合はいつまで存続できるのか〔AFPBB News

 スコットランドと英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、UK)の他地域の連合は、どれくらい存続し得るのか――。昨年のスコットランドの住民投票は、この問題を長期的に解決するはずだった。

 実際は解決しなかった。それどころか、スコットランドの政治の変化はまた一から疑念を呼び起こしている。

 しかし、いま問われるのは、スコットランドが連合を抜けるべきか否かというより、むしろイングランドが離脱すべきか否かということかもしれない。

 最近では、5月の英国総選挙でスコットランド民族党(SNP)がスコットランドに割り当てられた59議席のうち56議席を獲得する可能性さえあるように見える。SNPに対する支持は極端に地域的に集中しているため、4%足らずの得票率で全議席の9%近くを勝ち取る可能性があるのだ。

 想定される他党の得票配分を考えると、SNPが労働党のエド・ミリバンド氏をダウニング街(首相官邸)に送り込める可能性は十分ある。

SNPの躍進を懸念すべき理由

 なぜそれを心配する必要があるのか。スコットランドの票は常に労働党にとって重要だった。今回違うのは、SNPが見返りに望むかもしれないものだ。SNPは英国の運命にほとんど興味を持っていない。結局のところ、同党は連合からの離脱を望んでいる。

 SNPの関心はむしろ、スコットランドの利益のために、連合からどれだけ絞り出せるかというところにある。その要求の結果として英国の他地域に害が及んだとしても、スコットランドはこれを二次的被害ではなく恩恵と見なすかもしれない。英国が弱ければ弱いほど、連合内にとどまる魅力が減じるからだ。

 筆者は過度に疑り深いのだろうか? そうは思わない。