(2015年4月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

リオ、BHPと豪事業を統合 中国アルミとの提携は白紙に

「中国の採石場」とも呼ばれる鉱業州の西オーストラリア州〔AFPBB News

 西オーストラリア州が前回、キャンベラの連邦政府とこれだけの規模の大論争を繰り広げた時、同州は1930年代の大恐慌が引き金となって起きた金融危機の最中に連邦から分離・独立すると脅した。

 今回の摩擦は中国の景気減速と関係している。

 これはオーストラリアの繁栄がそのコモディティー(商品)輸出に対する中国の欲求といかに密接に結び付いているかを示す証拠だ。

 「これは分離ではなく、緊張であり、分裂だ」。西オーストラリア州のコリン・バーネット首相は先日、鉄鉱石価格の急落によって拡大する州財政の穴を埋める手助けをしてくれるよう求めた要請を連邦政府と他州が拒んだ時に、こう述べた。

 西オーストラリアは、鉄鋼の主要原料である鉄鉱石を中国に販売することで、10年に及ぶ好景気を享受した鉱業州だ。

中国ブームを謳歌した西オーストラリア州の悲鳴

 一部で「中国の採石場」として知られる西オーストラリア州には、BHPビリトン、リオ・ティント、フォーテスキュー・メタルズ・グループが拠点を構えており、これらの企業は鉱山、鉄道、港の建設に巨費を費やし、オーストラリアの鉄鉱石生産を過去5年間でほぼ倍増させ、2013-14年度に7億1700万トンにした。

 だが、折しも世界の供給量が最高レベルに達した矢先に中国経済が減速しており、鉄鉱石に対する中国の需要が頭打ちになった可能性がある。

 2011年に1トン=190米ドルでピークに達して以来、鉄鉱石価格は70%以上下落し、50米ドル程度になっている。これが税収を減少させ、比較的小規模な採掘会社を閉鎖や数千人の人員整理に追い込んでいる。