(2015年4月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

中国動画サイトから米国ドラマ4本消える、規制強化か

中国政府の「ビッグデータ・ダム」計画が外国企業の不安を呼んでいる〔AFPBB News

 国境を越えたデータの自由な流れを制限する計画について懸念している米国企業の経営者らによると、中国はインターネットを遮断する「グレート・ファイアウオール」に匹敵する「ビッグデータ・ダム」を建設しているという。

 在中米国商工会議所(ACCC)は、中国国内にデータを保管する規則案によって、外国企業は高価なデータセンターを複数の国に建設することを強いられると述べた。

 ACCCは14日公表した報告書で、中国の計画は、グローバル化を図り、革新を遂げようとする中国企業にも害を及ぼすと述べた。

 例えば、中国政府はインターネット・通信企業に対し、データを中国国内のサーバーに保管し、公安当局に暗号カギを提出することを義務づける反テロ法を提案した。

 データの移動性に関する他の規制は、公衆衛生の情報管理(現在は個人の健康情報を海外に保管することを禁じている)や国家機密が含まれるデータの国外転送を禁じる法律をカバーしている。

 信用機関に対する行政措置は、中国で収集された情報を同国内で処理することを義務づけている。

データの自由な流れ、米中の二国間投資協定で保証を

 ACCCは米国と中国に、現在交渉中の二国間投資協定(BIT)でデータの自由な流れを保証するよう要請し、「BITは国境を越えたデータの途切れのない流れをはっきり保証する明確な文言を含むべきだ」と述べた。

 ペニー・プリツカー米商務長官は14日、中国の指導者たちとの会談の後、北京で行った演説で提案にそれとなく触れた。

 「我々は全員が障壁を築くことなくサイバーセキュリティーの課題に対処しなければならないということで合意した」。長官はこう述べたうえで、「外国企業が事業を行う能力に影響を及ぼすことなく、その問題と自国の本当のニーズに対処する方法」について議論したと付け加えた。