死刑囚の臓器提供中止、中国政府に対し疑念の声

〔手術用の器具AFPBB News

 ウーマノミクスがもてはやされる一方で、女性が働き続けるためにどうすればいいかという議論はなかなか深まらない。託児所はあった方がいいに決まっているし、時短勤務ができたら助かる。そういったことはぜひ進めていくべきだ。

 しかし、どんなに女性を雇用して多様性を確保することが大切だと言われても、誰でもできる仕事であれば、長時間働いてくれる人材が重宝されてしまう現実がある。

 いまだに男社会の日本で女性が活躍するために重要なのは、時間的制約があったとしても、社会で必要とされるだけの能力を身につけることではないか。どのようにしてそういったスキルを獲得できるかについて、女性医師の視点から考えてみたい。

 長時間労働が常態化している医師の世界において、時間的制約を持ちながら働き続けるのは難しい。しかし、医師の仕事内容はどの診療科を専門とするかによって大きく異なる。自分の興味の有無も大切だが、限られた時間でも成果を出しやすい分野を選ぶという考え方もある。

出産後の復帰を助ける専門性

 例えば、内科や外科で入院患者を担当していると、夜間や休日も電話対応や病院への呼び出しがある。

 一方、放射線科、病理科、麻酔科、眼科などで入院患者を持たない場合には、日中の業務自体が忙しくても、仕事が終われば当直の日以外には呼び出しがないことが多い。当然、後者の方が時間的制約があっても他の人と同等に働ける可能性が高い。

 加えて、限られた分野であってもよいので、早いうちに専門技術を身につけることが重要だ。医師は、医学部を卒業して初期研修を修了する時点で最短でも27歳になってしまう。

 出産や育児を考えるなら、年齢というタイムリミットがある。産休や育休を取得するまでの間に、専門家として活躍できるような分野を作っておけば、仕事復帰もしやすいだろう。

 幅広い分野の病気を診断し、適切な専門医に紹介するための最低限の知識を研修医時代に身につけてしまえば、その後は自分の専門分野において知識や技術を磨いていくことが最優先だ。