国会前で集団的自衛権の閣議決定に抗議

〔国会前で集団的自衛権に関する閣議決定に抗議する人AFPBB News

文中敬称略

 今年ももうすぐ、「憲法記念日」がめぐってくる。今なお日本には、現行「日本国憲法」を「平和憲法」として称揚する護憲勢力が数多く残存する。

 しかし彼らは、現憲法を礼賛する前に、現憲法の正体が何であるかを、歴史的事実に基づき承知し、そのうえで、本当に「平和憲法」なのか、日本の国家と国民を守ることにできる憲法なのかを自省すべきであろう。

 改憲派の人々も、現行憲法を基礎として改憲に取組むことの問題点を、しっかりと認識すべきである。

国家を解体し社会主義化を実現するための対日謀略文書

 以下の事実は、戦後60年以上を経過して公開された戦時中の米機密文書に基づき、近年明らかとなったものである。細部は、田中英道『戦後日本を狂わせたOSS日本計画―二段階革命理論と憲法』(展転社、平成23年)を参照。

(1)現行日本国憲法の根底にあるのはフランクフルト学派の二段階革命思想

 現行日本国憲法の諸原則は、フランクフルト学派の思想を背景としている。フランクフルト学派は、中間階層のインテリを対象に、その意識を伝統的な既成の価値観から断ち切り、まず社会主義化し、最終的に国家解体と共産化を目指す二段階革命論を唱えた。

 二段階革命論では、革命の手法が、労働者による暴力革命からインテリによる文化革命に変化した。

 挑発により日本を対米戦に追い込んだフランクリン・ルーズベルト米大統領の側近は、フランクフルト学派の共産党員が多数潜入し、彼らが対日占領政策を主導した。ルーズベルト政権当時の米政権は、親ソであった。