本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の中国株式市場
―香港株 続伸 冴えないHSBC中国製造業PMIも一部企業決算を好感―


<先週の概況>

先週の中国株式市場は上昇しました。ハンセン指数は約0.5%上昇し、2万4,486ポイントとなっています。また、上海総合指数は2%上昇となり、3,691ポイントで引けました。

先週発表された経済指標や企業決算が強弱入り混じる内容となるなか、ハンセン指数は一進一退の展開となりました。また、週後半に中東情勢の緊迫化をきっかけに利益確定売りが出たものの、上海株の堅調な推移も支援材料になり、下げ幅は限定的で、底堅く推移しました。


中国株式市場バリュエーション




業種別リターン



香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

中国当局による不動産の緩和政策方針を好感し、中国不動産開発大手の中国海外発展(チャイナ・オーバーシー・ランド・アンド・インベストメント)や華潤置地(リソーシズランド)がともに大幅に上昇しました。また、決算内容が市場予想を上回ったことで、恒安国際集団(ヘイアン・インターナショナル)が週間で4%余り上げました。さらに、英携帯電話大手のO2UKの買収で合意したと発表した和記黄埔(ハチソンワンポア)も買われました。

<下落>

一方、14年12月期の決算発表をした中国工商銀行は増益率が市場予想を下回ったことが嫌気され、週間で3%超安となりました。また、2014年12月期決算が振るわず、先行きについても厳しい見通しを示した中国石油化工(シノペック)が値下がりしています。

先週発表された主な経済指標

3月24日 HSBC中国製造業PMI 3月 49.2 市場予想 50.5 前月 50.7

3月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.2と、市場予想の50.5を下回り、前月の50.7から若干悪化しました。また、前月に回復した好不況の分かれ目である50を再び割り込んで、製造業の景気状況はまだ厳しいといえます。

内訳をみると、輸入価格(42.2→44.7)、海外新規受注(47.1→49.0)は上昇した一方、新規受注(50.4→49.3)や雇用(49.3→47.0)などは低下しました。


今後発表される主な経済指標

4月1日 中国製造業PMI 3月 市場予想 49.7 前月 49.9

政府発表の製造業PMIは日本時間今週4月1日10時に発表される予定です。先週に発表されたHSBC中国の製造業PMIは前月と比べると若干悪化していましたが、政府が集計するPMIも同じように低下するかどうかが注目されます。市場では49.7と前月からの小幅な低下が予想されています。


マーケットビュー
―ハンセン指数、ファンドの規制緩和などを受けて買い先行か 中国製造業PMIに注目―

先週前半に発表された経済指標や企業決算が強弱入り混じる内容となるなか、ハンセン指数は一進一退の展開となりました。冴えないHSBC中国製造業PMIや中東情勢の緊迫化で軟調となる場面もあったハンセン指数ですが、上海株の堅調な推移や一部企業の好決算などが支援材料になり下げ幅は限定的で25日移動平均線をサポートに底堅く推移しました。

先週に底堅さをみせたハンセン指数は、中国の投資ファンドに対する香港株への投資規制が緩和されたことが明らかなったことや、ボアオ・アジア・フォーラムで「一帯一路」といった中国の国家戦略の詳細が明らかになったこと、さらに40以上の国がアジアインフラ投資銀行に参加することを表明したことなどを買い材料に戻りを試す展開が予想されます。こうしたなかハンセン指数が心理的な節目である2万5,000ポイントを回復するかどうかがポイントとなりそうです。

なお、今週は政府集計の中国製造業PMI(4月1日)や米国の雇用統計(4月3日)などの重要な経済指標の発表が相次いで行われ、注目されます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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