(2015年3月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ヒラリー氏大統領当選に「賭けてもいい」、米投資家バフェット氏

「オマハの賢人」と呼ばれる著名投資家のウォーレン・バフェット氏〔AFPBB News

 ウォーレン・バフェット氏は企業を買収し、既存の経営陣にそのまま会社の経営を任せることで、バークシャー・ハザウェイを米国第2位の大企業に変身させた。時代は変わりつつある。

 バークシャーがプライベート・エクイティ会社3Gキャピタルと共同所有するHJハインツが25日に発表したクラフト買収のような案件は、過去50年間の企業買収とは著しく異なる将来のひな形を提供している。

 バフェット氏自身がシナジーやリストラ、レイオフといったビジネス用語を使うことは決してないかもしれないが、同氏はこの汚れ仕事を外部に委託する方法を見つけ、その過程でバークシャーが抱く成長の野望を膨らませ続ける方法を見つけた。

 経営陣に手を出さないという約束と引き換えに割安な価格で企業を買収する代わりに、バフェット氏は今喜んで、正規価格での買収に資金を提供し、3Gの経営幹部チームが人員削減や工場閉鎖の実行を含む業務改善を進めるのを支援する。このような手法はすでにハインツに持ち込まれ、これからクラフトでも実施される。

3Gキャピタルと手を組んだ経験

 「バフェット氏の投資スタイルが進化した」。野村証券のアナリスト、クリフ・ギャラント氏はこう語る。「彼は自分のことを、ポートフォリオマネジャー、経営に干渉しない最高経営責任者(CEO)と見なしている。3Gから、経営陣が会社に乗り込み、価値を高め、組織を変えることができることを学んでいる」

 バークシャーが、少なくとも紙の上の計算ではハインツへの出資金を2倍以上に増やしたことは、クラフトのスライスチーズやマカロニ・アンド・チーズといったブランドに対してバフェット氏が抱く昔からの関心と同じくらい同氏の熱意を説明するかもしれない。

 クラフトの買収資金としてバークシャーが拠出する52億ドルを加えると、バフェット氏は220億ドルの価値を持つ合併新会社の株式およそ3億2000万株に95億ドル払ったことになる。