世界初の遺伝子組み換えイネ、フィリピンで2016年発売へ

世界の「食の問題」はますます深刻化していきそうな気配だ。写真はフィリピンに本部を置く国際稲研究所が発表した遺伝子組み換えイネ「ゴールデンライス」(資料写真)〔AFPBB News

 食料自給率(カロリーベース)の目標を現実的な45%に改めると農水省が方針を固めたという。

 食料自給率は長年低迷しており、以前から自民党の方針では45%を目標にするとされていた。だが、民主党政権が50%維持に固辞し、安倍政権が誕生してようやく「食料・農業・農村基本計画」に盛り込まれることとなった。

 食料自給率には、食料の国内生産額による生産額ベースではなく、国産供給熱量で見るカロリーベースが主に用いられている。下の図は、食料自給率の推移を示したものだが、カロリーベースでは39%(平成25年度)となっており、50%という目標からは大きく乖離している。

食料自給率の推移(出典:平成25年度食料自給率・農水省発表より抜粋し、グラフ化)

 こうした低迷する食料自給率を向上させるため、国民運動としての「FOOD ACTION NIPPON」や、国産食料品の購入促進を促す「こくポ(国産応援ポイントプログラム)」等を実施し自給率の向上を目指しているものの、改善には至っていない。