(2015年3月23日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

イエメン首都の連続自爆攻撃、死者142人に ISが犯行声明

3月20日、自爆攻撃があったイエメンの首都サヌア南部のバドルモスクで被害状況を調べる男性ら〔AFPBB News

 イエメンの反体制派武装組織「フーシ」は、アブドラブ・ハディ大統領に忠実な軍隊に対し「総動員体制」を取ると宣言した後、22日に入って同国第3の都市タイズの支配を固めた。イエメンは全面的な内戦にますます近づいている。

 フーシの部隊は、首都サヌアと南部の港湾都市アデンとの間にある戦略上の要衝にまで勢力を広げたことになる。劣勢のハディ大統領は、アデンに政権を樹立しようとしている。

 サヌアでは、フーシが奉じるイスラム教・ザイド派(シーア派の一派)の信者が多数集まった複数のモスクで自爆テロがあり、少なくとも137人が死亡したことから、週末は緊張が高まっていた。

 「宗派に基づいてモスクを選別して標的にするというのは、治安が悪化していることを示すゆゆしき事態だ」。国連のイエメン特使、ジャマル・ベノマール特別顧問はこう語った。

 フーシの盟友であるアリ・アブドラ・サレハ元大統領に忠実な部隊は先週、ハディ氏の部隊とアデンやその隣のラハジ州で衝突した。ラハジ州には重要な軍事施設がある。

 ラハジ州のこの基地には米軍の要員が駐留していたが、治安上懸念があるとの理由で退避。その直後に、この施設はハディ氏側と同盟関係にある民兵に急襲された。