(2015年3月23日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

「クレムリンは私のもの」、イワン雷帝の末裔名乗る男性が敗訴 ロシア

今度はロシア人が欧州、そして世界を率いる番?(写真はモスクワの赤の広場から見たクレムリン(大統領府)とワシリー聖堂〔AFPBB News

 ロシア人は地元メディアを通じて西側諸国の指導者が自分たちの偉大な国に向ける軽蔑の念について聞くのに慣れっこになっている。だが、ある極右活動家のグループが22日、サンクトペテルブルクのホテル「ホリデイ・イン」の演壇に姿を見せた時、彼らのメッセージは決して敵対的ではなかった。

 かつてのローマやコンスタンチノープルと同様、モスクワはキリスト教文明の最後の砦だった――。英国国民党(BNP)元党首のニック・グリフィン氏は、総勢200人に上るロシアの民族主義者と西側の同調者の聴衆にこう語りかけた。

 「すべての欧州国家が欧州を、そして世界をリードした時代があった」。グリフィン氏はこう語った。 「ギリシャ人、ローマ人、スペイン人、フランス人、ドイツ人、英国人。ロシア人を除き、すべての偉大な人々がその経験をした。そして今、歴史的に見てロシアの番が来た」

 欧州の一部の極右活動家とロシアの極右活動家の間に思いもよらぬ縁が生まれた。両者は同性愛者の権利や移民、ウクライナでの戦争に対する姿勢に共通点を見いだしている。

欧州極右勢力とロシアの民族主義者が手を組む理由

 グリフィン氏はサンクトペテルブルクで開かれた「国際ロシア保守派フォーラム」に参加した一握りの西欧人の1人だった。この不透明な会議を組織したのは、知名度の低い非主流派のロシア民族主義者、ユーリ・リュボミアスキー氏だ。

 リュボミアスキー氏はインタビューで、同フォーラムの資金源や、ロシア人活動家と欧州の政治的同調者との金銭的関係について明言を避け、「私は会計担当じゃない」と述べた。

 だが、リュボミアスキー氏と仲間たちが欧州の政治家の支援をカネで買おうとしていることは否定した。これは、フランスの極右政党・国民戦線(FN)がロシアの銀行から900万ユーロの融資を受けたというニュースによって強まった疑惑だ。