「銀聯カード」に対応していることを示す東京・秋葉原のドラッグストア。店内は外国人観光客で大賑わいだ

 みなさん、はじめまして。中国・上海で普千(上海)商務諮訊有限公司という会社を経営している宮田将士と申します。

 私は15年前に中国に渡り、2001年に上海でマーケティング・コンサル会社を立ち上げました。中国のメディアで報道されているニュースや記事、またネット上やソーシャルメディアに書き込まれている口コミの内容を収集、分析して、主に中国に進出している日本企業に向けて中国におけるマーケティング、PRのコンサルティングサービスなどを提供しています。

 また、14年前に中国の女性と結婚し、2人の子どももいます。当然ながら家内の親戚はみんな中国人ですし、家では中国の料理を食べ、新年の集まり、結婚式、親戚の子供の誕生日パーティー、お墓参り、お見舞い等、様々なイベントにも参加します。中国の社会に溶け込み、生活をしている日本人というわけです。

中国でも話題になっている「爆買い」

 円安、ビザ発給条件の緩和等の影響もあり、訪日中国人の数が急増しています。日本のメディアも、旧正月(春節)の連休を利用して日本を訪れた中国人観光客による想像を超えるレベルのショッピング(いわゆる「爆買い」)を連日取り上げていました。

 この日本での爆買い現象は日本のメディアだけではなく、中国のメディアも大きく取り上げています。実際、日本で発表された調査記事が、中国のメディアで中国語に翻訳されて報道され、最終的には1000を超えるメディアに紹介され、「全人代」(全国人民代表大会:日本の国会に相当)で李克強首相がこの話題に触れるほど注目されました。