(2010年8月28日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
マクドナルドは今月、外国の事業会社として初めて元建て社債を発行した (写真は中国国内の新店オープンを獅子舞とともに祝うロナルド・マクドナルド)〔AFPBB News〕
注意を払っていた人は、「RMB(人民元)」が今、ロナルド・マクドナルド・ボンドの頭文字を表していることが分かるだろう。米国のハンバーガーチェーン大手マクドナルドは今月、金融機関以外で元建て社債を発行する初の外国企業になった。
社債発行で調達された資金は、わずか2億元。まだ、盛りを過ぎたドル建てで考えているとしたら、たった2900万ドルだ。だがマクドナルドの元建て社債発行は、香港を中心に一気に活発化するオフショア人民元取引に続くものだ(これをマックフルーリーと呼ぶべきか*1)。
実際、一連の動きを見て、中国政府が、人民元の国際化と、ドルに対抗する準備通貨としての地位を確立することを最終目的とする実験を開始したと考える人もいる。
そうだとすれば、それはまだ兌換性を持たない通貨にとって、途方もない飛躍になるだろう。我々はまだそこには近づいてさえいない。しかし今、何かが動き始めている。
相次ぐ規制緩和で企業が人民元の活用に動く?
中国は2009年半ばに、貿易が人民元で決裁されるのを試験的に認める措置を取り、以来、試験対象を拡大している。先月は、オフショアの銀行が各行間で人民元を受け渡しするのを認めたり、投資信託などの元建て金融商品の組成に道を開いたりすることによって、さらに一歩踏み出した。
数日前には、最も重要な変更になる可能性がある動きとして、オフショア銀行と各国中央銀行が中国の銀行間債券市場に投資することを認めた。
最後の2つの措置は、企業に人民元での支払いを受け入れる妥当な理由を提供している。これまでは、人民元相場の上昇によって利益が得られることを期待して、微々たる金利で銀行に寝かせておく以外、企業が中国の通貨を使ってできることは何もなかった。今はそれを投資することができるため、これまでより多くの企業が思い切った行動に出るかもしれない。
*1=前段のflurry of activityとマクドナルドの商品名をかけている
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