(2015年3月15日付 英FT.com)

ブラジル全土で反大統領デモ、150万人が参加

3月15日、ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで行われたジルマ・ルセフ大統領への抗議デモ〔AFPBB News

 深刻化する経済的苦境と国営石油会社ペトロブラスを巡る数十億ドル規模の汚職事件への怒りが高まる中、100万人以上のデモ隊が15日、ジルマ・ルセフ大統領の弾劾を求めてブラジルの街頭に繰り出した。

 首都ブラジリアの政府庁舎の周辺やリオデジャネイロのコパカバーナビーチ沿いをはじめ、ブラジル全26州の少なくとも16州の主要都市で、数万人規模のデモ隊が街路を埋め尽くした。ブラジル軍警察によると、サンパウロだけで100万人以上が抗議デモに参加した。大サンパウロ都市圏の20人に1人に相当する数だ。

「ブラジル人であることの誇りを奪われた」「汚職にはうんざり」

 家族連れや高齢者、活動家の団体は――その多くがブラジル国旗の緑と黄色の服をまとっていた――、国旗や風船を振り回し、政府に抗議する横断幕を掲げ、国歌を歌いながら、概ね平和裏に抗議した。

 「ジルマと彼女が率いる労働党は、ブラジル人であることに私が抱いていた誇りを根こそぎ奪い取った。再び母国を誇りに思いたい」。ガソリンスタンドのオーナーで、ルセフ大統領の弾劾を求めるプラカードを掲げていたヴァグネル・プグリエスさんはこう話した。

 ほかの人たちは、単に、すべての政党に蔓延する汚職に終止符を打つよう訴えた。システムアナリストのクリスチナ・アラウージョさんは「汚職にはうんざりです。私たちは皆、高い税金を払い、社会への還元を目にすることがない状況にうんざりしている」と語った。

 ソーシャルメディアを通じて数週間かけて計画され、せいぜい25万人程度の参加者を見込んでいたデモは、ルセフ大統領の2期目に入ってからわずか3カ月目に勃発した。