本記事はマネックス証券の米国株 MARKET PICK UP/中国株 MARKET PICK UPを転載したものです。本資料のご利用については、必ず記事末の「ご留意いただきたい事項」をお読みください。当該情報に基づく損害について株式会社日本ビジネスプレスは一切の責任を負いません。

先週の中国株式市場
―香港株 小幅に反落、積極的財政策の発表や良好な製造業PMIも影響が限定的―


<先週の概況>

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。ハンセン指数は小幅ながら下落し、2万4,823ポイントで引けました。一方、上海総合指数が大幅に上昇し、3,310ポイントと3,300ポイント台を回復しました。

先週の香港市場は春節で休場中であるため新規の手掛かりに乏しいなか取引も閑散となり、方向感に欠ける展開でした。国務院の会議で積極的財政策が打ち出されたことや2月のHSBC中国製造業PMIが良好だったことなどを受けても上値の重い展開が続きました。


中国株式市場バリュエーション




業種別リターン



香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

中国インターネット大手の騰訊HD(テンセント)は週間で4.6%上昇しました。また、中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス)や友邦保険(AIAグループ)などの保険株が揃って2%を超える上昇となりました。

<下落>

一方、カジノ運営の銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント)は週間で9.3%安、金沙中国(サンズ・チャイナ)は10.9%安で引け、2銘柄で指数を60ポイント押し下げました。また、匯豐控股(HSBCホールディングス)は外国為替の不正操作に絡んだ制裁金などの支払いが膨らんだほか、欧州事業の不振継続など決算内容が嫌気され、週間で3%下落しました。

先週発表された主な経済指標

2月25日 HSBC中国製造業PMI 2月 50.1 市場予想 49.5 前月 49.7

2月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.1と、市場予想の49.5を小幅に上回り、前月の49.7からやや改善しました。また、2か月連続で割り込んだ好不況の分かれ目である50を回復し、製造業の景気改善の兆しが窺えます。

内訳をみると、輸入価格(39.9→42.2)、生産価格(43.9→45.4)は上昇した一方、新規受注(50.8→50.4)や海外新規受注(51.1→47.1)などは低下しました。


3月1日 中国製造業PMI 2月 49.9 市場予想 49.7 前月 49.8

日本時間3月1日に発表された2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.9と、前月から0.1ポイント改善したほか、49.7を見込んでいだ市場予想を上回りました。ただ、好不況の分かれ目である50を2カ月連続で下回り、中国製造業の景況感の先行きはまだ楽観的とは言えないでしょう。

指数の内訳を見ると、2月の中国製造業PMIの各構成指数はまちまちでした。新規受注は前月の50.2から50.4に改善したものの、生産は前月の51.7から51.4に低下し、新規輸出受注も前月の49.1から48.4に低下しました。


今後発表される主な経済指標

特に重要な経済指標発表はありません。

マーケットビュー
―ハンセン指数、中国の利下げで2万5,000ポイントを試す展開か―

先週の香港市場は、中国株式市場が春節で休場中であるため新規の手掛かりに乏しいなか、取引も閑散となり方向感に欠ける展開でした。25日に国務院の会議で積極的財政策(特に減税と若干のインフラインフラプロジェクト)が打ち出されたことや、2月HSBC中国製造業PMIが良好だったことなどが好感されたものの、3月1日の中国製造業PMI(政府の集計)を控え様子見気分も強く、上昇一巡後に伸び悩むと結局小幅に下落しました。

今週のハンセン指数は堅調な展開が予想されます。中国人民銀行は28日に、銀行の貸出金利(期間1年)を0.25%下げて5.35%に、預金の基準金利(同)を0.25%下げて2.5%にする追加利下げを発表しました。こうした金融緩和政策を受け、ハンセン指数は右肩上がりの25日移動平均線にサポートされ堅調に推移しそうです。こうしたなかハンセン指数は1月下旬以降3度にわたって上値を抑えられた心理的な節目である2万5,000ポイントを回復できるかどうかがポイントとなりそうで、2万5,000ポイントを明確に上回ってくることになると昨年来高値更新も意識されそうです。

また、今週は中国聯通(チャイナ・ユニコム)や香港交易及決算所の決算発表が予定されており、注目です。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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