米国の市場調査会社eマーケターのリポートによると、米国発の写真SNS「ピンタレスト(Pinterest)」は、マーケティングツールとしての可能性が大いにあり、オンライン広告を成功させることができれば、大きな成長が見込めるという。

フェイスブックやツイッターとは異なるSNS

今最も注目の新進サイト、画像共有SNS「ピンタレスト」

AFPBB News

 eマーケターによると、今のところピンタレストの利用者は約7割が米国人。米国の月間利用者数は昨年時点で4230万人だったが、今年は4710万人になると、eマーケターは見ている。

 先頃、公表された米フェイスブックの月間利用者数は13億9000万人、米ツイッターの月間利用者数は2億8800万人。

 これらに比べるとピンタレストの規模は小さいが、同サービスの利用者は商品の好みや、購買意欲、計画などを積極的に共有しており、ほかのSNSとは異なる特徴があるという。

 eマーケターによると、昨年は米国SNS利用者の24.4%、米国インターネット利用者の16.7%が、1カ月に一度以上ピンタレストを利用した。これが今年はそれぞれ26.1%、18.1%になるという。

 さらに2019年には月間利用者数が5930万人となり、同国SNS利用者に占める比率は約30%に達するとeマーケターは予測している。

利用者の8割以上が女性

 ピンタレストは、画像ベースのブックマークとも言われるサービス。ネット上から写真などを集め、自分の仮想コルクボードに貼り付け(ピン留めし)、自由に分類したり、友人と共有したりできる。ボード上の画像をクリックし、元のウェブサイトに行くこともできる。

 また同サービスは女性の比率が多いサービスとしても知られており、そのデザイン性の高さや使い勝手の良さが人気を集めている。